カードキャプターさくら 魔の世界(ネタバレ注意)

写真集は、香港の無くなりゆく古い街並を伝える貴重な資料。魔導士の想いも今に伝えています。
魔の世界のモデルと考えられる写真集数冊。写真は縦横のみ残し、その内容は言葉で伝えます。

魔の気配の左のビル

魔の気配の左のビル

スターフェリーのサメさんの記述と同じ写真集に
載っています。劇場版とほぼ同じですが細かい
差があります。奥のビルの右下の物体は写真に
ありません。奥のビルは写真では開いている窓
やエアコン室外機や看板があります。雲のある
青空は同じですが雲のパターンが異なります。
写真と実際は健美の下に窓と壁がありません。
健美の上の窓のパターンも異なります。しかし、
それら以外は同じなのでモデルと考えられます。

当然、参考にしただけなので異なって当然です。
モデルか否かも見る人の判断に委ねられます。
ただ、私が写真で感じたのは、青空と対照的に
暗く沈んだ、それでいて人の活力も垣間見える
古い香港の放つ、ケロが感じた魔の気配です。

魔の気配の右のビル

これも同じ写真中の別ページに載っています。
ちなみにこれら左右のビルは写真集と聖地巡礼
が両立できる唯一のもので、非常に貴重です。

一転、右はビルの形の違いが殆どありません。
唯一の違いは、土台の上にはみ出た建物部分
が、写真は10階分ですが劇場版は8階分です。
パンアップ最後で左右のビルの高さを合わせる
ためと思われます。
しかし形以外には決定的な
違いがあります。写真では、はみ出た下の壁に
基督中心堂とあります。劇場版の画角だと基督
まで入るべきところですが、基督もありません。
つまり、劇場版では語られないキーワードです。
はみ出た建物に、魔の気配が感じられました。

香港の街その5に戻る

魔の気配の右のビル

カードキャプターさくら 魔導士の間その1(ネタバレ注意)

何度も登場し、シナリオ上最も重要な聖地、魔導士の間。魔と呼ぶに相応しい場所に昔ありました。
さらにそこに至る途中の聖地までも…まずは、序盤に導かれる古井戸から悪夢の魔導士の間です。

ビルの谷間の屋上

ビルの谷間の屋上

東洋の魔窟、九龍城。香港を世界に知らしめた
最も有名な場所にも関わらず、魔が1テーマの
劇場版ではなぜか一切語られません。なぜか?
…そう、九龍城こそが殆どの魔の世界のモデル
と考えられるのです。最も重要な場所なのです。

最初は軽めのものを紹介します。写真集複数に
載っている、九龍城屋上から見渡した建物群。
屋上の増築小屋やフェンスや洗濯物と、建物の
間に見える谷間。同じ写真はありませんが個々
の部分は、モデルといっていいものがあります。

ビルの谷間の底

屋上からさくらが『跳』で飛び込んだ谷間の底。
剥き出しの壁やがれきの山の空き地からなり、
コンプリートブックの美術ボードの古井戸の周囲
のモデル
なのではと考えられる写真があります。
美術ボード右端のコンクリート、上部の手すり、
壁のつぎはぎ、左端の束ねた資材、ビルの窓、
転がるがれきが同じです
(配置は異なります)。
この写真はビルの取り囲み感が今一つですが、
すぐ次のページにある写真(文字どおり谷間)を
参考にした可能性もあります。剥き出しの壁や
がれきの山に、見た目どおりの魔を感じました。

ビルの谷間の底
古井戸

古井戸

劇場版と同じ形の円井戸です。記述については
写真集複数にありますが、写真まで載っている
のは1つだけです。記述によれば、九龍城最古
の天然の井戸です。
同じ形なのもさることながら
私はここに、劇場版のモデルを強く感じました。
その言動から悪の存在と思われがちだが実は
透明な水が象徴する清らかな想いを秘めていた
魔導士。そして犯罪者の巣窟と思われがちだが
実は貴重な水資源をもとに精一杯生活していた
住民たちの九龍城。
共通する何かを感じます。
また、19世紀から続くという歴史性もポイントで、
クロウ・リードと魔導士がいた時代、そして現代
まで続く残留思念、
とイメージがふくらみます。

バードストリート2005に戻る

魔導士の間の金網

コンプリートブックの美術ボードの魔導士の間。
「何かの写真集に載っていた、天井にこういった
窓のある建物」
(美術監督談)と考えられます。
九龍城の吹抜から見上げた、ゴミ落下防止用の
金網、金網に溜まる塵、金網上空の建物です。
金網の斑模様は塵だったことが判明しました。
金網の形は全く同じです。太い金網の縦本数が
実際は4本だけなのが異なります。金網の縁の
格子模様は、金網下の建物から伸びています。

ビクトリアピーク2005に戻る

魔導士の間の金網

カードキャプターさくら 魔導士の間その2(ネタバレ注意)

夢が実体化し、ついに魔導士と対峙する中盤。魔導士の間は実際に、魔導士ゆかりの場所でした。
金網下の建物を紹介すると共に、そこに至る途中の聖地…今なお残る香港の古い家も紹介します。

魔導士の間と支柱

魔導士の間と支柱

上の写真にはない、金網下の建物を含む写真。
九龍城内にあった天后古廟です。そう、魔導士
ゆかりの場所なのです。魔導士の間は実際にも
魔導士の居場所として最も相応しい場所だった

と考えられます。写真の上部にある金網の構図
は、魔導士の間のモデルと思われる上の写真と
ほぼ同じですが、中央にある天后古廟の屋根と
文字と一枚壁は劇場版に登場しない部分です。
しかし下部の出入口から見える支柱の構造は、
劇場版のモデルの可能性があります。
奥に続く
柱の列が同じです。柱と梁の間の補強材も形が
似ています。脇の横長写真が解りやすいです。
なおこれらは、上の写真とは別の写真集です。

観光案内2005に戻る

骨董屋に向かう壁と出入口と表札

様々な構図が登場した、骨董屋に向かう途中。
その中の(安)惟樂(善)の破れた表札、出入口
の形、壁のパターンのモデルと考えられる写真

が載っています。他の構図はこの写真集になく、
実際に行って確認した可能性も考えられます。
(骨董屋のモデルと思しき建物もあるようです)
ちなみにここは客家という古い家の集まりです。
香港では、現存する数少ない場所のようです。
無くなりゆく古い街並…モデルに相応しいです。

キャットストリート2005に戻る

骨董屋に向かう壁と出入口と表札

カードキャプターさくら 魔導士の間その3(ネタバレ注意)

終盤、仲間を助けに古井戸に飛び込むさくら。異次元を駆け抜け、魔導士の間へとたどり着くものの
それも束の間、崩壊の時を迎えます…古い時代と共に取り壊された九龍城へのレクイエムのごとく。

異次元の路地

異次元の路地

異次元も実は九龍城がモデルと考えられます。
九龍城は、高層アパート群が無秩序な増改築を
繰り返して形成した、いわば3次元の迷宮です。
古い時代の時間軸を含むとまさに異次元です。

異次元のバードストリートの後、さくらが路地の
奥を横切るカット。最初は軽めのものからです。
部分ごとに似た写真が2枚あり、鉄枠の通気口
と天井のパイプ群、路地奥の段差が似ています

が、両者を兼ね備えた写真は見当たりません。
ただし両者には共通の特徴もあります。路地が
濡れているのです。
劇場版のような水路ほどは
ありませんが、劇場版に通じるものがあります。
実際はパイプから漏水してたまったものですが、
水路のモチーフになった可能性もありそうです。

異次元の駄菓子屋

滝が流れる段差にある(糖)果餅乾(キャンディ
とビスケットの意。駄菓子屋と思われます)の角
で左折するさくら。ほぼ同じ写真があるのです。
ただし縦横が異なり写真は縦長です。上に長く、
糖の文字まで見えます。逆に左右には短いので
劇場版では左部分を壁で補っているようです。
なお、右部分は滝で隠れて見づらいですが実際
と異なるパターンで補っています。
他の相違点
としては、天井のパイプのパターン、右側の木箱
(実際はガスボンベ)、左側の窓のパターン等が
あります。当然実際には滝は流れていません。
なお、別の写真集にも同じ構図の写真が載って
いますが、駄菓子屋が閉まっていて店内が不明
です。前者の写真では店内が劇場版とほぼ同じ
なので、前者がモデルの可能性が高そうです。

異次元の駄菓子屋
異次元の階段

異次元の階段

階段を駆け下りれば、魔導士の間はもうすぐ。
これもまたほぼ同じ写真がありますが、相違点
が多いのも特徴です。
洗濯物のパターンが違い
劇場版では増量しています。上の洗濯物の奥の
窓枠と左の観音開きのデザイン、右の観音開き
の窓(写真は右に短く一部が写っていないので、
劇場版では補っています)、そのそばの扉(左下
の扉と違い水没していないのに丈が短いですが
写真では普通の丈です)、階段下の台(写真は
下に短く一部が写っていないので、劇場版では
補っています。写真にあるはしごもありません)。
が異なります。当然地面は水没していません。
とはいえ、上の写真も右の写真も九龍城の街並
を最も典型的に表現している写真といえます。
九龍城…現実世界とは隔絶された異次元です。

魔導士の間の上空

中盤の脱出シーンと終盤の崩壊シーンにおいて
はっきり確認できる金網上の建物。魔導士の間
の金網の写真でも金網のためよく見えません。
しかし別の写真集に金網上からの写真があり、
金網に溜まる大量の塵と、金網を取り囲む建物
が確認できます。建物の窓(正面および左右)と
庇(左右)のパターンのモデルと考えられます。

上空に飛び出したさくらは現実世界に戻ります。
九龍城への住民たちの思い、クロウ・リードへの
魔導士の想い…共に届くことなく流れゆきます。

取り壊されて現在はない東洋の魔窟、九龍城。
場所だけでない設定のモデルを強く感じました。

取り壊される九龍城を見る 夜景バトルに戻る

魔導士の間の上空

香港聖地巡礼2005に戻る CCさくら.TVに戻る